涼宮ハルヒの憂鬱

家でサンテレ(兵庫の局)の放送を見るつもりだったのですけど,友人宅でKBS京都のものを視聴.KBSのが1日早いのですね.
今回は「退屈(3巻)」ということで前回の展開を丸々すっ飛ばして(というか先送りして)野球大会のお話.時系列順では7話.ってハルヒが前回に言ってた.
(これに関しては友人の指摘ではじめて気付いた.)他の短編もやるんですかね.今回のタイトルに「Ⅰ」と銘打たれてなかったので微妙なんですけど平然と次が「退屈Ⅱ」だったりするかもしれないし.配分としては憂鬱に6話で退屈の短編が4つでミクルの冒険が1話で溜息に何話かでまぁ丸く収まるのかな.(書きおろしがあるとか無いとか言う話をMOONPHASEで見かけたけども.)


「憂鬱」事後のお話なのでそれを前提として描かれなければいけないお話でして,実際も「事後のお話」として描かれていました.ということで今後の伏線…というよりは原作読んでないと理解できない事柄がたくさん.
前話までの流れでは素性が知れていない方たちが「素性を明かしたあとの」会話を平気でするものなので.原作未読派にはやさしくない.
ギリギリ(憂鬱に関しては20日)に読み終わっていて良かった,と思いました.この不親切さは半端ナイですからね.原作読んでなかったら振り落とされるところでした.


しかしながら,不親切さを考えると1話なんかもっと不親切だったわけで,「こんなもんで振り落とされるのであれば別に落ちてくれても構わない」というスタッフの意思表示なのでしょう.親切に作る事のほうが容易であったはずなのですから.

そして未読派にはこのふんだんに盛り込まれた伏線(今回だと長門さんの「呪文のような言葉」とか古泉くんが言った「閉鎖空間」だとか朝比奈さんの「禁則事項」だとかがそれにあたる)から色々楽しもうと思えば楽しむことが出来る.それを意図しての話入れ替えであるんでしょうね.吉と出るか凶と出るかはわかりませんが.

自分は残念ながら凶ではないかと考えますが.(昨今の視聴者は受身になりすぎているのではないかという懸念から)だからもう1話とこの話で相当人数振り落とされているのではないかという読みです.忍耐が足りんと謗るのも可ですがまぁ各人のアニメ見るモチベーションは違いますしね.それは仕方ない.


お話に関しては原作とはそう改変はなしで.
ハルヒが長打かましているのに無反応の3人の図が面白くはありました.
あと魔球の曲がりとか.
作画枚数以外のことに関して言えばまぁ普通かな,といったところ.それでも随所に工夫も見られて4話でこれか,と驚きはしますが.
あまり過剰にでしゃばりすぎてもいい結果を生まない,ということを理解しての行為だと思いますがそれで構わないと思います.誉められるのもわかるかな.


一応最後に細部に.
・4番キョンへの3球
外角真中2球の次に外角低め.全部ストレート.
意外と弱気なピチャー.外角だと流されて1点はあるかもしれないのに.
たぶん自信があるのでしょうが.流せもしないよ,という.


鶴屋さんのバカ度が2倍増(cv松岡由貴だって.おぉ.)
・脇2名の影の薄さが3倍増
・妹のわけのわからなさが10倍増


・一応ブロックしようという意図を見せただけハルヒのサインは(終身名誉監督よりも)マシかな,と思ったりする.
終身名誉監督はバントのポーズをしながら「代打,川相!」だから.
それでバント決める川相も川相ですけど.一流ってのはああいう人間をさして言う.