メディア化するということについての雑感

なんか散歩中に思いついたので,いろいろと書きとめよう.


・まず,「メディア化」というのは「ほかの人間による物語の再解釈」であるという取り方ができる.

・だから,メディア化を楽しむということは「物語の再解釈を楽しむ」ということ.(どう演出するのか,どう動かすのかな,というところがその単純なところ.)

・ただ,「自分による解釈をほかに汚されたくない」という考えもあり,そうした人たちにとってメディア化は害悪といえよう

(・これを「作品をほかに汚されたくない」という言い方をする人がいるが,どこまで行っても「自分にとっての作品=自分による解釈」が「作品そのもの」と同一にはなりえないので,上記の表現が近いだろう)

・個人的な見解でいくと,「再解釈が十分ではないメディア化は害悪」となる.

・ただ,「こう動かしときゃ喜ぶだろ」みたいなものがそれ.今期を例にとると「はなまる幼稚園」とか.あれは工夫がなさすぎる.漫画よみゃいいじゃんアレ見るなら.

・新房SHAFTがやる,「再解釈じゃなくて自分の色に作品を染め上げる」手法ってのには半分賛成,半分反対というところ.賛成の中の成分には,「自分が新房を好きすぎる」ことは含まれる.

・あと,京アニはうまく再解釈してる事のほうがおおい.再解釈してきっちり「売れる」方向へ持っていってる.あくまで「売れる」方向に. 自分が望む「再解釈」とはおそらくベクトルが違う.